#65 『無(む)』ってどうよ?2023年07月24日

(前回からの続きです)

 患者さんの悩みを素早く解決するカッコいい「一休さん」になるには、仏教でいう「無(む)」に成ることが最初の目標.。(らしい)

「無(む)」の世界観を会得すると「悟(さと)り」なる目的に近づき、あらゆる難問が解決できる糸口がみつかる。(らしい)

まず「無(む)」をハラに落とす。そのための修行に座禅・断食・滝行・行脚・読経・問答・その他諸々ある。

あたしの性質(屁理屈が大好き、答えはすぐ欲しい)を見抜いた住職から、「これ読んでみてくださいな」とご紹介いただいた「無門関提唱 山本玄峰 著」。

「要は新しい思考回路で自分を積み上げるって事ね」

って素早く屁理屈をつけて、今までの考え方(常識や思い込み)を捨てるためにはまず「無(む)」になることが必要! と勝手に納得。

浅はかやったけど、三十代当時のあたしには、この程度の解釈(屁理屈)が限界やった。

でも、考えてみ? 「無(む)」って「無(な)い」ってことやん。無いものをどうやってハラに落とすん? 

しかも住職(あたしは先生と言っている)がご紹介くださった冊子のタイトルが「無門関」。このタイトル自体ふざけてる。 まさかユーモア?

『無の世界に入る扉があり、そこを開けて入って行くんやけど、実は扉は無いねんなぁ〜』 

入会(あたしは信者ではないので入会ね)するまでの3年間、お弟子さん達とタイトルについて問答。

修行僧と言っても、毎日毎日『泳げたい焼き君』のごとく修行という鉄板の上で焼かれてる彼ら。屁理屈大好きで得意なあたしですが、ずっと負け戦。

負けず嫌いのあたしは旭屋書店で無門関にまつわる書物を読みまくった。

もちろんクイズ48問も読みまくり模範解答や原文も暗記しまくった。学生の頃マル暗記した

「ツキヒはハクタイのクヮクヮクにしてイキコウとしもまたたびびとなり」

と同じやね。

無門関というクイズ48問。本題48の問答に入るまでの3年間、修行僧の方々とタイトル『無門関』について問答を繰り返す。先生との直接問答はまだまだ先。

「タイトルの問答はもうええから、早くクイズ48問やろうや。模範解答はきっちり覚えてる。48問、どこから問われても即答できるで」

負け続けでイライラし出したあたしの後ろから、先生はそっと耳打ちされました。

「テスト勉強ではありませんよ」 (つづく)
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無門関48則。ん? 48? どこかで聞いたような。そうだAKB48。天才プロデューサーと言われる秋元康さん。若い頃「無門関」読んでたりして。次回は8/7配信予定。

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