爺ぃじの館

初めて診察を受けていただく患者さんのことを当院では「新患（しんかん）さん」と言ってます。いわゆる初診の患者さんです。

余程のことがない限り１回目の診察終了後にお会いすることにしています。先日、素敵なお嬢さんが「新患さん」として来院されました。

診察終了後、待合室でお待ちいただいている間、その方の元に行き漢方薬の簡単な説明を致します。

『今日は煎じ薬というものが出てまして、葉っぱとか、根っこか、茎とかを、水を入れた鍋に入れて、下から火で炙（あぶ）って沸騰させ、そこから出来るスープを飲んでいただきます。スープなどと聞こえはいいですが、味は悪魔のようにマズのです』

お嬢さんはニッコリされて、

「母がやっているのを見て知ってます」

あかんやん。前回お伝えした親から子、子から孫へ・・・・。

やっぱり宗教団体か？

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当院では「総合支援科」というあたしがつくった「科」があります。「課」ではなく「科」にしたのには深〜い理由があるのですが、話が長〜くなるのでマタの機会に。

総合支援科の活動の一つとして「悩みの相談」があります。

彼から電話が来ました。

「なぁ〜、そー爺ぃ、ハナシ聞いてくれる？　意見聞かせて」
「ええよ、でもいま試合中や」

あたしは診察時間内のことを試合中といいます。業務終了後、電話で聞いてみました。

彼は将来起業を考えている。現在零細企業でプログラマーをしており、悩みは２つ。

お悩みその（１）---------------------------------------------------------------
現在体調が悪くずっと在宅勤務をさせてもらってる。他の人の半分も業務がこなせてないのに給料は下がらず小さな会社の足を引っ張っている。

このまま会社に迷惑をかけたまま在籍していいのだろうか。それとも早く元気になって社長にご恩返しをしてからやめるべきなのか。将来は同じ業種なので円満退職したい。

お悩みその（２）--------------------------------------------------------------
動くと急に心臓が苦しくなって全身が痺れて立てなくなる。ふつう3分で移動できる距離が20分以上かかる。

朝リビングで倒れていても妻は自分の身支度を済ませたら「洗濯お願いね、それと買い物も」と言ってさっさと出社していく。

「大丈夫？」の一言もない。こんな夫婦ってありか？こんな夫婦関係でいいの？

以上２つ　---------------------------------------------------------------------

あかんやん。あなたね、根本的に間違っとる。

あたしの返答は次回ご紹介します。