爺ぃじの館

（前回からの続きです）

仲良し二十歳代のお嬢さん（ハタ チヨ）さんとの談話・・・・

「アホには“愚か（おろか）”やとする意味の場合と、そうやない場合のアホがある」

「彼から愛のこもった言葉で “君はアホやなぁ” って言われたらジーンと来ますね」

「いやいや、そうではなくて、そのアホも“愚か”やっていう場合のアホや」

「え？　それ違うのですか？」

「はい。チャイまんねん」

「え？え？え？」

「こんな言葉聞いたことある？　“アホはカゼひかん”」

「聞いたことあります。でも賢くても、そうじゃなくてもカゼはひきます」

「そやね。ほんならカゼひかんそのアホって何なん？」

「スマホで検索してみます。え〜っと、“アホは風邪ひかない”で検索しますね」

「うん。やってみて」

「冬にかかったカゼを気づかず夏になってから気づくこと。反応がにぶいという例えで頭の回転が遅いことを意味する。ユーモアに使われる場合と、馬鹿という意味を込めて使われる場合がある」

「そうやね。では、それ正解か？」

「そうだと思います。え？　違うのですか？」

「いんや、君は間違ってない。テストに出たら、今みたいに回答しないと失格や。でもその正解とやらの先にあること考えたことある？」

「正解の先？？・・」

「カゼひかんアホは”能天気（のうてんき）”とか”天然（てんねん）”とか言われてて、意識がブレイク・スルーしとる。こんな人は免疫が安定しとる。だからカゼひかん。

エジソンは1,000回実験して999回失敗したけど、”くっそーーーー！”なんて考えず失敗した後、”やった、999も失敗見つけたぞ”って能天気に楽しんで実験やってた。君が能天気にピアノ弾いてた時の気持ちや。ほら、プラス思考なんて関係ないやろ？

世間の常識からするとエジソンは愚かなアホやけど、あたしはこのアホは愚かやないとおもてる。アホ（愚か）ちゃいまんねんパー（能天気）でんねん。以前No.34でゆうた“ホンマに楽しいワクワク感”その感覚を思い出すんや。そしたら免疫安定やで」

「でも、エジソンもカゼひいたと思いますよ。私も小さい頃カゼひきましたもん」

「いんや、エジソンも、君も、決してカゼをひかんかった！（キッパリ）」

「どうしてですか？」

「エジソンや君がカゼひいてたら、このお手紙の辻褄が合わへんやん！」

「それ・・・・、笑えますね ♡」

・・・・・・・・・・・・・「やっとウケましたな」　（了）